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写真洗浄の活動に参加してきました

 先日「あらいぐま大阪」というボランティア団体にて行っている写真洗浄の活動に参加してきました。

 

 写真洗浄という名前だけに、写真を洗ってきれいにするという活動です。ではどんな写真を洗浄しているかというと、自然災害の被災地で汚れてしまった写真です。

 

 ここ数年は毎年水害が全国各地で発生しています。1階が全部水に浸かってしまうような大規模水害もたびたび発生していて、私もそのような被災地の現場を多く見てきました。そのような被災地では家財道具など水に浸かってしまって、どんどん処分されていくことになります。家具など買い替えれるものはいいですが、中には写真のアルバムなど、買い替えることのできないものもあります。水害の被害にあった写真のアルバムは、水に浸かり、汚れ、バクテリアの影響で写真の塗料が分解されてどんどん溶けていってしまいます。家族の大切な思い出が消えていってしまうという悲しい事態です。

 

 そのような状況をなんとかしようということで活動を続けられているのが、「あらいぐま」の団体です。全国に何か所もあり、「あらいぐま大阪」では主に2018年の西日本豪雨で大きな被害のあった岡山県の真備の写真洗浄を行っています。

 

 写真洗浄にはいくつかの工程がありますが、この日は実際の写真を洗うという工程をボランティアの方々と一緒に行っていて、私もこの作業に参加させていただきました。

 

 もともとこの団体の存在を知ったのは2月ぐらいでした。行われている活動内容に感銘を受けて、すぐに実際に参加してみようと思った矢先にコロナ感染が拡大してしまい中々実現できずにいました。

 

 さてこの日の作業の写真洗浄の写真は、すでに十分に乾かしてあり、またアルバムからはがした状態のものです。それを一枚一枚、分解されてしまった部分を洗い流していきます。通常は写真のふちが分解された状態になっています。作業の説明を受けた時に、きちんと出来るかなと若干不安でしたが、いざ作業をしてみると割と簡単にできました。分解された部分は水につけて、除菌シートやスポンジなどで少しこするとすぐに落ちていき、裏の白い部分だけ見える状態になります。分解されていない部分はまだコーティングされているので、すこしこすっただけでは落ちません。なので写真のふちだけが白くなり、真ん中の写真は残っているような状態(パワポの写真加工のソフトエッジみたい)になります。

 

 この作業を一枚一枚やっていくわけですが、大体1時間で30枚ぐらいのペースで作業をしていきます。かなり没頭できる作業で、これは一種のフロー状態だなと思いました。洗った一連の写真は、壁のネットにつるして乾かしていきます。そして次の工程、仕上げに回されていきます。

 

 一連の工程は、写真を乾かす→台紙から外す→洗浄をする→仕上げをする→アルバムに入れる、という流れになります。そして全ての工程が終わった写真は、持ち主に戻されることになります。想像に難くありませんが、汚れてしまってボロボロになった写真が、きれいに洗われた状態で戻ってくると、たいそう喜ばれるそうです。水害ではたくさん大切な思い出の品がなくなってしまうわけですが、家族や個人の大切な過去の記憶のつまった写真だけでも戻ってくるのは、大きな慰めになります。

 

 私が今回実際作業した写真にも家族写真とか入学式の写真などがありました。それぞれが家族にとっては大切な一枚なんだろうなと思いました。また依頼主がこの写真を手に取られたときの喜ばれる顔が浮かんできます。写真を洗いながら、自分の心が洗われるような経験でした。実際に経験して、改めて素晴らしいボランティア活動だと思いました。

 

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