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はるかな尾瀬に行ってきた

 「夏がくれば思い出す はるかな尾瀬 遠い空」という有名な曲(ちなみに曲名は夏の思い出)。誰もが聞いたことのある曲ですよね。

 

 このように多くの人に親しまれている尾瀬。でも実際に行ったことがある人はそんなに多くないかもしれませんね。かくいう私も、いつかは行ってみたい!と思いながらも行ったことはありませんでした。前に行く計画をたてたことはあるけど、理由は忘れましたが、行けなくなったこともあったような気がします。

 

 さあ、そんな憧れの尾瀬に、思いたって家族と行ってきました。尾瀬はかなり遠いイメージがありますが、つくばからは3時間の距離です。まあ3時間ぐらいの移動時間は余裕ですね。(運転中たまに眠たくはなってしまいますが)

 

 さて尾瀬に行く際にちょっとわかりずらかったのが、アクセス方法。尾瀬といっても、尾瀬ヶ原、尾瀬沼、日本百名山の至仏山、燧ケ岳などあり、かなり広いエリアのため

アクセス方法が複数あります。今回は定番の尾瀬ヶ原へのハイキングが目的だったのですが、前日までどこにどうやって行くんだっけ?という感じでした。

 

 ということで今回はアクセスの紹介も含めた尾瀬の感想です。まず戸倉という地域にある、尾瀬第1もしくは第2駐車場にて駐車します(駐車料金千円)。そしてそこから「鳩待峠」行きのシャトルバスに乗ります(乗車料金大人千円、子供五百円)。シャトルバスに乗っている時間は、20分ぐらいでしょうか。

 

 交通規制が敷かれている山道を高度を上げながらバスが移動してきます。10月中旬の尾瀬はすでに紅葉が始まっており、バスから紅葉している木々、山がきれいに見えます。きれいな紅葉だな~と心で叫びながらこの時点でもうかなり満足。なかなか山全体が紅葉する場所はつくば周辺ではないので、普段見ることのできない素敵な景色なのです。

 

 バスはさらに山道を進み、鳩待峠に到着。ここでバスを降ります。ここにも一応駐車場がありますが、駐車台数が限られていてこの日はなんと真夜中2時ぐらいには満車になってしまったとのことでした。ですので鳩待峠へのアクセスは基本はシャトルバスとなります。

 

 ここからお待たせのハイキングの始まり。尾瀬ヶ原に出るためにはまずは1時間ぐらい先の尾瀬の鼻ビジターセンターを経由することになりますので、まずはビジターセンターに向けて出発。木々の間の歩道(木道)を歩いていきます。山間の紅葉に見入りながら歩きたいところでしたが、木道が前日の雨で滑りやすい状態で、つねに足元を見ながら歩く必要がありました。

 

 この日の気温は10度ぐらいだったでしょうか。少し肌寒いので、ジャケット着て、手袋したりしてちょうどよいぐらい。この区間はゆるやかな下山ということもあり、ビジターセンターまでは休憩もせずに一気に行けてしまいます。

 

 ビジターセンターで少し休憩して、そこから尾瀬ヶ原に向かいます。ビジターセンターを過ぎると数分で広大な湿原に入ります。ちょうど湿原は草紅葉で一面茶色に染まっていました。おお~、これが尾瀬の湿原か~、と感動。遠くには至仏山や、燧ケ岳がしっかり見えました。またこの日はちょうど初冠雪の翌日で、燧ケ岳の山頂付近に雪が積もっているという景色も拝むことができました。

 

 湿原の中の木道を30分くらい歩くと、牛首分岐という場所があります。ここが今回の目標地点。まだまだ先に続く道がありますが、今回はゆっくり紅葉を味わうのが目的なので、ここで終了。十分紅葉は満足満喫できましたので、折り返して元の道を戻ります。湿原をまた30分ぐらい歩いて、ビジターセンターに戻ります。

 

 ビジターセンターからバスの発着場所の鳩待峠までは今度はゆるやかな上り道。1時間ぐらいで鳩待峠に到着。上り道続きで流石にちょっと疲れました。

 

 鳩待峠からは、定期運行しているバスがあるようですが、10人ぐらい乗れるタクシーも出ていて、バスと同じ料金で乗り合いタクシーにも乗ることができます。チケットを購入したら、すぐにタクシーに乗れて下の駐車場に戻れました。疲れていたので、待ち時間なくバスに乗れたのはありがたかったです。

 

 全体の感想としてはさすがは有名な尾瀬。一度は体感に値する素晴らしい景色でした。広大な湿原と周りに映る山というスケールの大きな景観でした。今回は草紅葉の季節でしたが、特に尾瀬が有名なのは歌にもでてくるミズバショウ。時期的には6月上旬だそうです。

 

 尾瀬の紅葉を見て、やっぱり大自然はいいな~、癒されるな~とあらためて自然から癒し効果を実感しました。このような大自然から得られる癒し効果、リフレッシュ効果はたびたび「おちつくブログ」で取り上げています。大自然に接する機会を増やすことで、

幸福度が上がるという理論(ネイチャーフィックス)があります。(理論の紹介はこちら)個人的にすごく賛同できる理論なので、それをできるだけ実践しています。

 

 今年は緊急事態宣言や自粛生活で、特に前半はストレスに感じることが多い日々でした。夏ごろから少しづつ外出するようになり、上高地や尾瀬などで、大自然に触れる質の高い経験ができました。コロナ禍でストレスの多い日々だからこそ、このように幸せを感じる経験は必要なんだと思います。

 

 関東の大半の地域では紅葉はまだこれから。この素敵な季節をできるだけ味わいたいと思います。