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パブコメ準備中:つくば市観光計画について

昨年は選挙活動をしながらも、つくば市政の勉強がまだまだ不十分だな~と感じたので、今年の目標として、つくば市が募集をかけるパブリックコメントにできるだけ意見を提出することにしています。そのようにしてつくば市政のいろんな分野について理解を深めていこうと思っています。

 

さて1月のパブコメには提案できませんでしたが、ちょうど現在新しいパブコメが公開されています。今回はつくば市観光基本計画について。この内容であればとっつきやすいので、今回は意見を提出する予定でいます。

 

ちょうど去年「新・観光立国論」という日本の観光戦略にについて示唆に富んだ本を読んでいたので、この本の戦略の内容をつくばに当てはめて考えをまとめております。

 

まだ提案内容は作成中なので具体的な内容は後日掲載しますが、今回はつくば市観光基本計画の内容をざっと読んでのパブコメの意義についてコメントしたいと思います。少し厳しいですが、以下となります。

 

つくば市観光基本計画はあくまで現状の延長線上の予測計画であり戦略計画ではない。そもそも目標がマイナス成長になっている。このような保守的な目標に対しての計画であれば、そもそもパブコメを実施して計画内容について提案を募集する必要もない。

 

ということで、パブコメの提案内容よりもパブコメの実施する意義は何だろうと思ってしまっております。先ほど保守的な目標と書きましたが、なぜ保守的かの理由は以下になります。

 

  • つくば市2016年の観光入込客数370万人 →2021年目標は8%増の400万人
  • 日本2016年の訪日観光客2300万人   →2020年の目標は50%増の4000万人
  • よってつくば市目標は国の目標値よりも大きく劣る。つまりは絶対数は増えても、相対的に(日本全体の目標値と比べると)マイナス成長が目標となっている。
  • さらには国の目標がそもそも非常に保守的である。世界平均のGDPに占める観光業の割合は9%。それに対して日本は0.4%のみ。これを世界平均の9%に引き上げることができれば、訪日観光者数は2020年に5600万となり、2016年の2.4倍。よって本来国は5600万人程度を目標とすべき。(詳細は「新・観光立国論」を参照くださいね)
  • 上の目標の2.4倍をつくばにあてはめると2020年の目標は900万人程度とすべき。
  • 効果的な戦略を立案し実行すれば900万人の目標値の達成は可能性があるが、実際の計画書の目標値は400万人と半分以下。

 

いかがでしょうか。400万人という目標は成長目標ではなく、相対的にはマイナス成長予測であるという議論を理解していただけましたでしょうか。そしてそもそもマイナス成長の計画のためにパブコメが必要なのでしょうか。

 

しかしこのようにそもそもなんでパブコメやるの、という議論だけをしてもしょうがないので、どのようにしたら900万人という数字の可能性がみえてくる提案をこれから詰めていきたいと思います。

 

皆さんもこれを機会に何でもいいのでパブコメに気楽にコメントを出されてみてはいかかでしょうか。今回厳しめのコメントをさせていただいていますが、職員の方はパブコメに対して真摯に取り組んでおられ、きちんと提出された意見には目を通してくださっているということを経験上知っています。ぜひつくば市民の英知を集めて、400万人という保守的な目標ではなく、900万人という夢を持てる計画を作りたいものですね。