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フードバンクの活動を支援しよう

 皆さん、フードバンクという言葉をご存知ですか。少しずつ広まってきている言葉なので、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。

 

 フードバンクとは、安全に食べられるのに包装の破損や過剰在庫、印字ミスなどの理由で、流通に出すことができない食品を企業などから寄贈していただき、必要としている施設や団体、困窮世帯に無償で提供する活動です。(全国フードバンク推進協議会より)

 

 ということで食品ロスを減らし、生活困窮世帯を支援することができるとても素晴らしいしくみです。今ではほとんどの都道府県においてフードバンクの団体があり、このような活動が全国にて進んでいます。

 

 私が活動しているヘルピングハンズという団体でも、2年ぐらい前からフードバンクの団体と連携して活動をしています。(ヘルピングハンズフード・フードパントリーピックアップサイトはこちら

 

 食品はセカンドハーベストジャパンというフードバンク団体から供給いただき、東京都港区、千葉県松戸市、東京都西東京市の3拠点にて月に1回食品をお渡ししています。これらの地域の拠点のことをフードパントリーと言いますが、教会の教会堂がフードパントリーの施設として利用されています。

 

 これらの拠点での利用者は多くて月10世帯ぐらいと小規模ではありますが、この2年間活動を継続してきました。

 

 そんな中での新型コロナウィルスの感染拡大により、3月からフードパントリーの活動を中止しなくてはならない状況になってしまいました。感染予防のために教会の施設が使用できなくなってしまったためです。

 

 感染予防に務めなくてはいけない、しかしながらコロナの影響で生活に困窮してる人が増えていおり、フードパントリーの需要が増えているという悩ましい状況になりました。それでも優先すべきは感染予防ということで3月は活動が中止となりました。

 

 そんな状況にありながらも活動は何とか続けようということで、4月以降は申し込み者に対して食品を郵送するという方法で対応することになりました。

 

 ということで5月の広尾フードパントリーの実施のために先日セカンドハーベストの八潮倉庫に、フードパントリー用の食品を取りに行ってきました。八潮倉庫には、食品の寄付者(主に企業)からの大きなロットでの寄付された食品が保存されています。そこにセカンドハーベストと提携しているフードパントリーの団体などが、食品を取りにいきます。

 

 私がいった時も、他の団体が数団体来られていて食品のピックアップ作業をしていました。倉庫では、その日持ち帰り利用な食品にリストを渡され、その中から必要な数量を自分で選ぶ車に積んでいきます。

 

 そして車に積んだ食品をいったん家に持って帰り、家で申込者の世帯分に小分けにするという作業をします。そして郵便局で発送して作業は終了。

 

 食品は保存食であったり、賞味期限がせまっているお菓子であったりと、食品としては偏りがどうしてもでてきます。利用者の方の少しでも役に立てればという思いで、スタッフは活動しています。今回も食べ物を受け取った方から早速お礼のメールがきて、特に子ども達が喜んでいます、との言葉があり、活動を続ける原動力になっています。

 

 個人としてはこのようにフードバンクに活動に携わっていますが、フードバンクとは様々な関わり合いが可能です。一番身近な方法は賞味期限が迫っている食品などを寄贈すること。多くの地域ではフードバンクのために食品を寄贈する場所があります。

 

 ちなみに私の住んでいる茨城県では、フードバンクいばらきという団体が活動をしておりおり、各自治体で寄贈先を設置しています。(茨城県における食品の寄贈受付先はこちら

 

 少し食品を寄付したりするということからフードバンクへの関わりは可能です。また時間に余裕のある方はフードバンクの団体でボランティアをすることができるかもしれません。多くの方々がフードバンクの取り組みに参加し、持続可能な社会に貢献できるといいですね。