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フードバンクの意義

 昨年からセカンドハーベストというNPO団体と職場でのつながりができました。セカンドハーベストは生活困窮者に食を提供しているNPO団体。カンブリア宮殿に取り上げられたことで存在を知ったかたも多いかと思います。社会的に意義のある活動をされている素晴らしい団体です。

 

 セカンドハーベストのような団体が存在するかを考える際に、日本の生活困窮者の支援の制度を理解する必要があります。生活困窮者の支援の制度として、生活保護という制度がありますが、そこには様々な課題があります。その一つは生活保護を受けるための厳しい受給資格。一般的には車の所有も制限されます。

 

 この仕組みの一番の問題は、申請者が経済的に自立する手段も手放さなくてはならず、ゆえに申請者から希望や自立に向けてのやる気を奪いかねないということではないでしょうか。また制度的な課題として、申請者は申請したらすぐに支援を受けれるわけではないので、今日明日食べる物がないので支援して欲しい、といった状況を支援することができません。

 

 このような社会の制度のすきまを埋めようと奮闘しているのがセカンドハーベストのようなフードバンクの団体。

 

 教会としてもセカンドハーベストの目的に賛同し、いくつかの教会堂にて、セカンドハーベストのピックアップ拠点となることで協力させていただくことになりました。(申請のサイトはこちら

 

 そして7月にはあらたに松戸の教会堂がピックアップ拠点としてオープンしました。初回の7月7日には、事前に申し込まれた方が食品を取りにこられたり、松戸近辺で子ども食堂をされている方々が見学にいらっしゃいました。

 

 私達は誰しも、自分のコントロール外の理由からも生活困窮に陥る状態があります。フードバンクの事業を通してそのような社会の不安を和らげる一助になればと思っています。