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セーフティーネットのありかた。トランプ大統領も視察した教会の福祉施設

 今週は新しい仕事の研修にてアメリカ、ユタ州の州都ソルトレークシティーに来ております。今日の研修には教会の福祉施設の見学が含まれていました。教会員の多いアメリカにおいては、教会の福祉施設も充実しており、コミュニティーにおいて生活困窮者のセイフティーネットの役割を果たしています。

 生活困窮者は写真のBishop Storehouse(小さなスーパーみたいな感じ)という場所で生活必需品を無料にて受け取ることができます。教会では互助の仕組みが高度に発達しており、このストアの70%の製品は教会が自ら生産しているとのこと。そしてその生産の過程では多くの教会員がボランティアとして従事しています。この建物の一角で実際にパン、チーズ、ジャムなどを生産しておりボランティアの方々が働いていました。

 また教会ではDeseret Industryというユーズドストアも教会は運営していますが、商品のほとんどは寄付されているもの。ホームレスや難民の方もパートタイムで働くことができて、労働の対価として必要な服などを受け取れる仕組みになっています。

 教会では人々の自立について力を入れており、このような大規模な仕組みを整えています。生活困窮者にただ物を提供するだけではなくて、提供する課程に多くのボランティアが参加してコストを抑え、また受益者も何かしらの労働に携わることができるので素晴らしい仕組みだと思います。

 日本の社会の今後にとっても非常に参考になる施設・仕組みだとあらためて思いました。

 

追記 12/4

 トラトランプ大統領がまさに私が訪問した場所を視察したとのニュースが出ておりました。アメリカにおいても社会のセーフティーネットは大きな課題。大統領が視察するに値するほど完成された仕組みがあるということですね。

https://www.lds.org/church/news/church-leaders-welcome-president-trump-to-welfare-square?lang=en